日本会計研究学会会員各位
日本会計研究学会会員の皆様におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
このたび神戸国際会議場、神戸ポートピアホテルおよび神戸学院大学ポートアイランドキャンパスにおきまして日本会計研究学会第78回大会を開催させていただくことになりました。本学では2007年に関西部会を開催させていただいたことはありましたが、このたび大会開催校に選ばれましたことは、誠に光栄であると存じております。
神戸学院大学は10学部7研究科、学生数11,000人あまりを擁する総合大学ではあります。しかしながら会計学を専門とし日本会計研究学会に所属する教員は少数であり、大会参加者の皆様にはご不便をおかけする点も多々あろうこととは思われますが、その際にはご寛恕いただければ幸いです。
近年の情報技術をはじめとする多くの分野における技術の進歩は、グローバル化とそれに伴う社会環境の変化をもたらし、会計学の研究対象である会計の構造、性質その他の面に多大な影響を与えていることは疑いようがありません。一方で会計学の研究方法自体も情報技術の進歩、コンピュータの高性能化と普及などにより、大きく変化していることも見逃せない点であります。このような変化の激しい時代であるという認識のもとに、会計学の研究がこれまで通りの対象および方法でよいのか、そしてこれからどうすればよいのかという問題意識から、統一論題テーマを「会計学研究の将来を考える」とさせて頂きました。また座長は現在、第一線でご活躍をされている先生方にお願いいたしました。報告者の先生方、大会参加者の方々とともに、将来へ向けた活発な議論がなされることを願っております。
特別講演は鶯地隆継氏にお願いすることといたしました。鶯地氏は国際会計基準審議会理事として活躍されてこられました。これまでのご経験から培われたご見識をもとに、有意義なお話をお聞かせ頂けるものと思います。
国際セッションは、ここ数年の大会と同様、日本会計研究学会国際交流委員の先生方のご協力のもとに、韓国会計学会、台湾会計学会および日本会計研究学会の会員による英語報告を予定しております。会計研究者の方々の国際交流の一助となれば幸いです。
またASBJセッションとして企業会計基準委員会からご講演者をお招きし、近年の会計基準の動向についてお話いただく予定です。このほかにも例年通り自由論題報告、特別委員会報告、スタディ・グループ報告を予定しております。特に自由論題報告に関しましては、多くの方にご報告いただき、活発な議論が展開されることを祈っております。
皆様の多数のご参加をお待ち申し上げております。
最後に、本大会の開催にあたり多大なご支援とご協力をたまわりました日本会計研究学会の先輩、役員の先生方、会場および大学関係者の方々、その他の関係者の方々に篤く御礼申し上げます。
日本会計研究学会第78回大会準備委員会
準備委員長 安井一浩
準備委員 宮本幸平 吉田康久 島永和幸 河瀬豊