会費の値上げに関するお知らせ(2020.9.5)

日本会計研究学会
      会員  各位

会長    徳賀 芳弘

会費の値上げについて

 平素より学会の運営にご協力いただいておりまして、感謝申し上げます。

    2020年9月4日に開催されました会員総会におきまして、2021年度より会費を8,000円から10,000円に値上げすることが承認されましたので、お知らせいたします。これに伴い、「日本会計研究学会会則」第六条第4項、第5項および第6項適用会員の会費は半額の5,000円となります。また、年会費の改定に伴い必要となる「会則運用細則」の改正も併せて承認されました。

    本学会の収入のほとんどは会費収入であり、これは会員数に比例します。過去10年間(2010年度~2019年度)で会員数は1,890名から1,742名へと7.8%減少しました(対前年度増減率の平均は△0.8%)。これに伴い、同期間の収入額は約1,520万円から1,330万円へと減少しました(対前年度増減率の平均は△1.4%)。この傾向は今後も続くと考えられ、何らかの対策をとらない限り収入の減少は避けられません。外部からの寄付金や研究援助金を獲得する努力も必要ですが、もし獲得できたとしてもその安定性・永続性には疑問が残ります。
 一方、支出額は過去10年間(2010年度~2019年度)で約1,400万円から1,660万円へと19.1%増加しました(対前年度増減率の平均は3.0%)。特に2016年度以降は支出超過が続いており、2018年度は約400万円、2020年度予算では約334万円の支出超過となっています。さまざまな要因により年度ごとの収支差額に変動はありますが、2020年度以降もウェブサイトの維持・機能追加の費用がかかるため、平均して毎年200万円ほどの支出超過が見込まれます。
     年度ごとの収支差額である次期繰越額は、2006年度には約890万円でしたが、歴代会長・理事会の努力により急速に増加し、2012年度には2,000万円を超え、2015年度には約2,390万円に達しました。しかし、2016年度以降は支出超過が続き、2019年度の次期繰越額は約1,700万円に減少しました。今後、毎年200万円の支出超過が継続すると仮定すれば、8年後の2028年度には次期繰越額はマイナスに転じることになります。
     学会を安定的に運営するためには、1年間の支出を賄える程度の繰越金(2010年から2019年までの10年間の平均は約1,408万円)を保持しておくことが望ましいと考えます。そのためには、できるだけ早く支出超過を解消する必要があります。

以上の理由により会費の値上げを提案しました。今後とも学会活動および会員サービスのさらなる充実を図りたいと考えていますので、会員の皆様には、ご理解とご協力をお願いいたします。

以上

 (ご参考)
会則(抜粋)

(会費の納入義務)
第六条
3 会費の金額は、会員総会の承認をへて決定するものとする。
4 第五条の二(院生会員の特則)の適用を受ける者は、前項で定める会費の半額とする。
5 海外に在住する外国籍をもつ会員の会費は、前項の規定を準用する。
6 当該年度の初めに満六十五歳以上であり、十年以上本会の会員の経歴を有し、常勤の職に就いていない場合に、本人が前年度十月末までに本学会連絡事務所に申請し、理事会において承認された会員の会費は、第4項の規定を準用する。